人間のエイジングは個人差が非常に大きいのが特徴だが、その個人差は加齢とともに余計に大きくなるのではないか。それを服装にみるとどうだろう。日本のストリートファッションは世界的な注目をあつめているが、紹介されるのはトレンドにのる若者ばかりだ。しかし、日本にはおしゃれな中高年の女性も多く、スタイルは年長者のほうがむしろ個性的かもしれない。とくにいわゆる団塊の世代は戦後すぐに、自由や民主主義や個性の価値を今以上に学校でたたきこまれて育った世代である。生産の場で中心になった男性とちがって、女性は受けた個人主義教育を、自分の生活スタイルを築くのに生かしてきたのではないか。 服飾は自己イメージの投影である。これからこのページでは、折々のシニアファッションを観察しながら、年長者たちがどのように「今」を生きようとしているのかみてみたい。
総合研究大学院大学・葉山高等研究センタープロジェクト
「現代社会におけるエイジングの変容」








